まち壊し52号線の事業延長はやめ、計画を見直せ

まち壊し52号線の事業延長はやめ、計画を見直せ

12月8日、地権者・沿線住民ら東京都知事に要請

 来年3月には都市計画道路52号線の特定整備路線(環七若林陸橋~世田谷線)の事業期間切れとなり、優先整備路線(宮坂128号線~環八船橋)選定から5年経過の節目にあたり、地権者・沿線住民は、道路事業の延長やめ、計画の中止・見直しを小池東京都知事に8日要望しました(写真)。

 要請行動には初参加を含めて7名参加。最初に柱道男幹事が都知事代理で出席した三角知恵人秘書課担当課長に「要望書」(裏面全文)を渡し、「私の家は江戸時代から続いているが、住民説明もなく道路計画がつくられた。しかしいま自動車の交通量も減り,地球温暖化促進する道路は住民には必要ない。来年3月事業期限切れの『特定整備路線』の事業延長やめ、『優先整備路線』の選定も外し、計画の見直しを求める」と発言し、住民の要望を伝えました。続いて参加者が発言、「都市計画法が定める住民合意の用件を満たしていない憲法違反の計画」「計画決定の法的根拠もなく、住民の居住権侵害するものだ」「豪徳寺のまちは金網で囲まれ、まち壊しが進行。住民を追い出して道路つくるのは都市計画の順序が逆だ」「町が分断され、学校や保育園が多く存在しており子供たちが危険にさらされる」「道路建設で、下水に容量を超える雨水が入り浸水水害を助長し内水氾濫が拡大する」「いま、コロナ感染から命を守る対策に財源確保は喫緊の課題。道路などの不要不急は見直すべき」など道路計画の問題点をリアルに指摘し、見直しを求めました。最後に秘書課長から「要望書を戴き、皆さんから具体的発言もありよく分りましたので、小池都知事に伝えます」との発言がありました。

都議会議員 記者クラブに届ける

 この日は世田谷の都議8人にも「要望書」と共に「総会報告」「現調活動」のニュースを届けました。コロナ感染拡大などの関係で直接議員控室を訪問できず、都職員を通じて届けました。翌日各都議から「受け取りました」との連絡がありました。また事業に関わり「土地取得は相当難航している」「段差解消の盛土計画は住民の納得が得られてない」「道路設計が確定しておらず断面図は公表できない」「事業期間中の工事着工は見通せない状況」「私道陥没は区の問題であるとして都は対応してない」など、新しい情報も寄せられました。これらの詳細は次回のニュースでお知らせします。この日は都庁記者クラブ加盟23社にも「要望書」を届けました。

 なお ニュースでも紹介しました豪徳寺の旧尾崎行雄邸は、記念館として存続する運びとなりました。(毎日新聞7日社会面報道)洋館は52号線計画の側道から8㍍の位置にあり、道路計画を見直し地域全体を公園などにして、古くからの町並みと文化遺産を保存し活かしたまちづくりを進めましょう。

都市計画道路補助52 号線の特定整備路線の事業延⻑をやめ計画の抜本的な⾒直しを求める要望書

東京都知事 ⼩池百合⼦殿

2020年12⽉8⽇ 都道52号線(環境破壊)に反対する会
地権者・沿線住⺠の有志

 東京都が2020年度末までの完成をめざした都市計画道路補助52号線の特定整備路線(環七若林陸橋から豪徳寺世⽥⾕線まで延⻑約1.3km)は、完成はおろか期間中に着⼯できる⾒通しすらありません。ところが東京都は今年8⽉、特定整備路線事業5年延⻑を⼀⽅的に打ち出しました。住⺠に理解と納得が得られてない必要性のない道路計画には、多くの地権者・住⺠が建設に反対しており、⽤地取得率が若林区57%、宮坂区18%に留まっている現実に、住⺠の意思が⽰されています。

 52 号線の計画は、1946 年に⽩地図に引いた1本の線から始まったものです。とくに環七より⻄は永く建設計画が動かず、75年を超える歳⽉のなかで、閑静な住宅地となり、学校や保育園が建てられ公園ができ、地域で利⽤する商店街も作られ、歴史ある社寺とともに潤いのあるまちを形成してきました。
 75 年も前の机上計画を住⺠合意なく強⾏するのでなく、いまある現実に基づいて計画を⾒直すことこそが、住⺠が主役の⽣きた都市計画になるのではないでしょうか。

 いま住⺠が求めているのは、家屋の不燃化、避難拠点の充実など、震災・災害に強いまちづくりに本気で取り組むことです。⼈々が暮らし、⼦どもの声が響く閑静な住宅地を望んでいます。⾼いビルが⽴ち並ぶ街並みでもありません。

 都市の環境を考える上でも、将来の交通量の減少が⾒込まれるのに、⼤型道路は本当に必要なのか、脱炭素社会を⽬指すうえでも必要なのか、舗装⾯を広げることで豪⾬による内⽔氾濫の危険も懸念されます。さらに⾸都直下地震の切迫が指摘されているもとでは、⽊造住宅の倒壊防⽌不燃化と初期消⽕対策などの地域防災を優先的に⾏うべきです。

 そして今、世界的⼤流⾏となっているコロナ感染症から都⺠の命・暮らしを守る事は、政治の最優先課題であり、都市計画道路などの不要不急の事業⾒直し、その財源をコロナ感染対策にむける喫緊の対応が求められています。

 よって、私たち52号線建設予定地の地権者・沿線住⺠は、以下の点を強く求めます。
●特定整備路線事業(2021年3⽉末)延⻑せずに中⽌・終了すること。
●優先整備路線(宮坂128号線〜環⼋船橋)の選定から外すこと。
●都市計画道路を抜本的に⾒直して、住⺠とともに町づくりのあるべき⽅向を定めること。