ニュース2020年11月

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潤いのあったまちが殺伐とした町に

学校や保育園が多数、20㍍道路は暴挙だ

若林陸橋から宮坂まで、街の様子を現地調査

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 10月4日、52号線事業区間(若林陸橋~宮坂128号線約1.5㎞)の事業進捗の調査活動を行いました。当日は初参加5名を含め12名参加。

 計画道には「道路予定地」の看板の立った金網に囲まれた空き地も目立ち、沿道は古くからの町並が壊されて、ビル建設も始まり潤いのあった閑静な住宅地は大きく変貌していました。今回浮き彫りになったのは、20㍍道路に隣接する6つの学校、5つの保育園が住環境破壊や、交通事故の危険性に直面する現実でした。

 その中でも少なくない地権者が土地と暮らしを守っており、東京都の誠意のない対応に怒りを表明する地権者や、沿線住民の環境悪化への不安も広がっていました。

 事業認可から5年、現在用地取得率は若林区間57%、宮坂区間18%にとどまり、来年3月事業期限内の建設は不可能です。道路建設は正念場を迎えており、いまこそ東京都に対し事業を延長せず、住民参加での見直を求めましょう。

(写真)計画道に隣接する旧尾崎行雄邸を文化財として保存し、周辺を公園にと、町内会などの保存運動が広がっています。

参加者の感想

 

(写真)若林陸橋から道路始まり、50㍍先に墓地

◎百聞は一見にしかず

 74年も昔、敗戦直後の混乱の中で立案されたこの道路計画が、今となってはいかに非現実的な机上の幻であるか。徒歩で実感しました。

ここは、ほとんどが静かな住宅地です。その中に幼稚園や小学校、中学校があり、小さな公園や区指定の保存木があり、田舎家みたいな開放的な屋敷もある。瀧坂道(たきさかみち)という古道にぶつかるし、保存運動が進んでいる憲政の神様、旧尾崎行雄邸も計画路線のすぐ近くにあります。お地蔵さまにも一つならず出会いました。さながら歴史散歩。

 52号線計画はこれらをなぎ倒し蹂躙(じゅうりん)する暴挙です。それがいかに理不尽か、身に沁みてわかりました。(経堂 WK)

(写真)国士舘大前のマンション、右側には幼稚園
(写真)世田谷中学校前

◎増えた空き地に驚き

 歩いて見て回りしました。その中で立ち退きによる空地があちらこちら多くみられ、大変驚きました。一方、まだ頑張っている家も多くあり途中墓地の真ん中を通るところや幼稚園と小学校の前を通り交通事故と騒音環境の心配。アパートも多く、マンション駐車場が増設し、また土地の高低差の解消、生活の維持を意思表示されているなど、まだ手をつけなければならない問題が多く見られる。(経堂 MM)

◎交通事故が心配

 現調に参加して、その沿道近郊には若林小、世田谷中学校、幼稚園、世田谷小、国士館大学などの学園があり、その教育環境の場を破壊する幅20mの道路建設は絶対許してはならないと痛感しました。私は毎朝、経堂小の児童らと挨拶を交わす「おはようウオーク」に取り組み、児童の見守り活動を10年以上続けています。いまでは、手と手を合わせて、私も児童から元気をもらいます。都道52号線は児童らを交通事故の危険性にさらし、高めるものです。世田谷区の交通事故は昨年(令和元年)も都内ワーストワンで1940件、死者6人となっています。明日を支える児童、若者らをこの危険性、環境破壊からぜひ守ってほしい。(経堂 岡﨑勇)

◎道路建設反対で街を守る

 若林、梅ヶ丘、豪徳寺では買収が大きく進んでいることが判る。

 しかし、買収に応じず頑張っている何軒もの家があり心強い。道路の課題も指摘できる。若林入り口、豪徳寺の坂の処理、交差道路また世田谷線での渋滞の可能性である。

 住宅地の緑をなくし周辺への悪影響を肌で感じ、あらためて52号線の反対を進めていく。(経堂 柱道男)

(写真)若林小学校と保育園前

◎学校の横に大型道路は不要

 最近よく通る所にあり興味があり参加しました。保育園横や、世田谷中学前を通る道路こんなに近くは駄目だと思います。

 ここは幼稚園保育園小中学校大学がある文教地区と思った。  
 また烏山川と同じような高さで高低差が無い道路かと思ったら直線で計画され斜面に建つ家のことは無視した道路だと、説明や資料からも納得。

 保存樹木欅、墓地には胡桃の木、番外で尾崎邸にハゼの木も見学、江戸時代からの墓地があるのにも驚きました。(26号の会 柵木)

(写真)看板の先、緑地が墓地

◎町の風景が変わった

 次々と家は壊され樹木は伐採され、あの潤のあった街は金網とアスファルト舗装の殺伐とした風景に変わってしまった。今夏の猛暑、周辺の人々は、まさにフライパンの上での生活だったと嘆く。台風時の大雨、雨水は一気に排水溝に流れ込み、広範囲にわたっての内水(下水)氾濫が想定される。

 いつ起こるか分からない大地震。あの金網は避難時の障害にならないだろうか。いや、点在する空き地、絶好の避難場所として活用できないか、それは無理か「立ち入り禁止」だから。(豪徳寺 奥山)