ニュース2020年8月号

ニュース2020年8月号

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計画道路52号線の地権者及び沿道住民の皆様

 いま、新型コロナ感染拡大に加えて連日の猛暑で大変危険な状況にあります。どうか健康管理には万全を期して下さい。今回はコロナ禍における道路計画の問題など、皆さんからの投稿を掲載しました。

新型コロナから命守る事こそ喫緊の課題、都市計画道路は見直しを

 いま人類に襲いかかっている新型コロナの流行は、これまでの社会のあり方を根本から揺るがしています。世界の感染者は2000万人、死者73万人(8月11日現在)を超えて、日本も爆発的な感染拡大に直面しており、この感染症から命・暮らしを守る対策は、何事にも優先して進められるべき緊急課題となっています。

 この事態に東京都は、コロナ対策優先を全庁に指示し、すでに3回の補正予算の提出など対策を講じています。しかし現状は収束どころか市中感染へと広がり、危険な状況にあります。これはもはや猶予はなく、国・自治体あげての検査体制の拡充や、医療提供体制の確立が急がれています。

 同時にコロナ禍は、生態系を壊す地球温暖化や、東京一極集中の町づくり、開発優先の社会に警告を発しています。

いまだからこそ東京都は聖域なくすべての事業を精査し、不要不急の事業、とくに都市計画道路こそ最優先に見直すべきです。

 52号線の若林陸橋~豪徳寺の認可区間は、事業延長をさせず、新たな社会情勢のもとで、改めて見直しを迫りましょう。なお同趣旨について、道路連絡会は東京都に申し入れを行っています。(投稿:Ki)

新しく道路を造ると浸水被害につながる?

 新しく道路を造ると、その恩恵を受ける人は多いと思われます。しかし、その代償があまりにも大きすぎる場合はありませんか?

 道路が住宅街を通ると、地域を分断し、生活する人の立ち退きを求め、莫大な費用を支出し、それまで培われた地域生活に新たな不便を強いられるうえに、騒音や大気汚染といった環境破壊や痛ましい交通事故をつくり出します。しかもまだあるのです。浸水被害が、誰の身の回りで起こってもおかしくない状況が生まれており、その危険性を道路が助長する、いわば災害を生み出す要因になるというのです。現在は雨が降っても地面から土中へ浸透したり樹木たちが保水してくれたりと、雨水のすべてが下水へ流れ込むことはありません。しかし、補助52号線の様な住宅街を通る道路は庭や公園をつぶし、その大半をアスファルト舗装で覆うので、ほとんどの雨水は下水へ流れ込みます。つまり、この時点で、下水管に流れ込む雨水の量が相当多くなることが分かります。下水道は設計条件によって大きさが決まりますが、時間雨量60ミリメートルがその最大容量になっています。長い間、これで足りていたのですが、近年の豪雨には歯が立ちません。区内でも100ミリを超える雨量が現実のものとなっています。新しい道路で一気に雨水が下水に流れ込めば、豪雨には耐えられず、浸水を引き起こす危険を増やすことになるのです。

 さらに、道路は太陽光を吸収し熱を貯め込むので、一種の熱源になってしまいます。夏の晴れた日中に裸足で歩けなくなるのはご存じの通り。これが、暑い気温をさらに押し上げて、熱中症を引き起こす大きな要因になっているのです。新しい道路は本当に必要なのでしょうか?(投稿:N)

大地震は想定外の”防災道路“

 新型コロナという人類の危機にも東京都は不要不急道路の建設を止めようとしない、その理由として掲げる『道路は防災』は、ここ数年の各地の裁判で論破され破綻しています。

①危険物の自動車を集めて大地震時に延焼促進帯を作るだけの大型道路は防災どころか暴災道路です。都は東京消防庁が50年前から行っている実験データを無視し、渋滞時優先的通行できる消防車は(大型ローリー車がひっくりかえって火の海の道路でも)走れるなどと主張(2018.7 品川29号線裁判準備書面)。

②100m道路でも飛び火火災は防ぐことができないことが証明されているのに、延焼遮断帯は風速8m以上を想定しなくて良いなどと主張しています。(同上準備書面)。

③仮に阪神淡路大震災のように道路に自動車が少ない早朝の地震で、消防車は十分走れたとしても道路両側の家々が一斉に燃えだしたら消せるものではありません。ものすごい輻射熱で道路内の物はすべて燃えだし、消防車も燃えるだけです。

④大延焼を始めさせてしまったら道路などで延焼遮断はできません。延焼遮断は緑と水と生き残り=住民団結しての初期消火活動、と関東大震災時から証明されています。

 このように防災には役立たず、まち壊しが目的の大型道路計画を中止させましょう。(伊藤光壽)

52号線の問題を知らせる保育園への申し入れ

  一昨年5月、大津市の交通事故(大型道路の交差点)で保育園児ら16人の死傷者が出ました。計画されている52号線の沿線には保育園、幼稚園、学校が多数あります。交通量の多い大型道路をつくれば交通事故を呼び込むことになります。広い道路は交通事故以外に住宅地の環境を壊してしまいます。こうした問題を保育園へお知らせする活動を昨年7月から始めました。(中原甫記、柱道男、近藤倫代、中原晃子で実施)

 これまでに保育園10ヶ所余を訪問し園長、副園長とお話しました。共通した受け止めをまとめますと、①52号線道路が通る計画を全く知らなかった。②公園 3ヶ所(経堂4丁目の公園と船橋1丁目の大と小の公園)が52号線道路に奪われる説明に対して、保育園の遊び場がなくなることを大変心配されました。現在でも経堂の石仏公園は、経堂地域の保育園の利用と遠方の船橋地域からも来ており、約10ヶ所余りの保育園が使い大変な混み合いで充分な遊びができない状況です。今後、52号線で公園3か所が奪われると園児の教育がそこなわれることを危惧されました。③52号線の道路は事故を呼び込む危険性及び環境破壊を起すなどの説明に大変驚きを感じ、園児達への影響を大変心配されました。ある保育園では園長が保育士達を集めて「52号線の説明をすると共に園児の父母会にも52線の問題を説明させて戴きます」とのお話がありました。

 コロナ禍の状況を見ながら活動を再開します。(報告:中原甫記)

地権者の声

 私の場合、現在住んでいる自宅と土地のほか、アパートの補償はどうなるのか、まず立ち退くのか、土地の価格はどうなのか、残地はどうなのか、借地人と借家人への補償は、大家と借家人との権利割合は、賃借人への引越し費用、敷金等の補償など、つきない課題が山積みです。 (Ma)

52号線の会の本年度総会は、コロナ感染拡大で開催は難しく、皆さんのご意見をペーパーでお寄せいただく形式を考えております。詳細は次回幹事会(9月13日)で検討しお知らせいたします。
また2020年度年会費(1000円)納入及び会への入会をお願いします。お近くの幹事の方にお届け下さい。