総会と講演&住民交流会に40名参加

総会と講演&住民交流会に40名参加

住環境と街をこわす52号線は中止し、街づくりは住民主役に

7月22日猛暑の中、集会は経堂・宮坂の地権者を中心に沿線全域から参加して開かれました。前半は岩見良太郎(埼玉大名誉教授)さんの講演と運動交流、後半は会から活動報告と今後の運動提案などの報告が行われました。最後に「決議案」を拍手で採択しました。寄せられた感想(掲載)からも、道路の問題点を学び、運動の前進・変化の確信が得られた会合でした。当日の様子を紹介します

岩見氏の講演「経堂などの再開発と52号線の問題点を考える

 ①52号線整備の先に見える経堂駅周辺再開発は、鉄道立体化・駅前整備・道路建設が一体で進行している。②再開発は、道路整備手段として、また「公共施設再編計画」がらみでも進行。③52号線は、駅前密集地を通り、駅周辺のポテンシャルを高める強い誘因になり、経堂の玄関「顔づくり」「土地の有効・高度利用」「建築物の共同化」を推進。再開発計画は大手デベロッパーのため。④農大通り商店街を壊させず、多様性と個性のある地域に貢献する商店街に。⑤道路優先から脱却に、創造性のある「地域の街づくり像」を住民と共有する事が大切、と呼びかけました。

住民運動の交

 幹事から、「質問書」に対する都回答について、決定文書も示せず、必要性の検証もなく、整備理由も根拠もなく、「道路先にありき」の姿勢が浮き彫りになっていると報告。
 船橋の方から、17年前作成した船橋駅周辺街づくり計画は、52号線建設は前提にしていないし、住民主体の街づくりに道路建設を進める論拠も必要性もない事を、住民に知らせようと、訴えました。経堂の方から、大型車などの車流入により、地域で交通事故の多発も予想され、子供を守るために大型道路はストップさせようと訴えました。外環道の会からは、地下40㍍の大深度工事で異常が発生している上、裁判でも道路の違法性が浮き彫りになり、同じ道路問題として共同して頑張ろうと、連帯の挨拶がありました。

提案の承認と「決議」採択

 次に、①会の主な活動の経過報告と今後の運動方針②2年間の会計収支報告③会の幹事体制を提案。参加者の拍手で承認されました。
 最後に、地権者・沿線住民の総意として、計画見直しを求める「決議案」(裏面)が提案され、会場からの意見を入れて採択されました。
 集会には来賓の里吉ゆみ都議、江口じゅん子区議、道路連絡会の長谷川さんがご挨拶されました。
 この日3人の加入者がありました。成城地域の道路運動の会からは、寄付金と交通量測定器が寄贈あり、紹介されました。
 集会決議は東京都知事、世田谷区長に届けました。

(写真)岩見良太郎さんの講演

参加者の感想

●現住所が都市計画道路133号線に触れていることを聞き区の道路整備計画について勉強したいと思い参加しました。補助52号線計画について具体的なお話で行政と住民のさらなる検討をお願いし住民に講評していただく機会を作ってほしい。

●再開発はデベロッパのためであって地元住民のためにはならないということがよくわかりました

●52号線の開通により、再開発がすすみ街を壊しコミュニティを壊し環境を壊すことが明らかになりました。当方の理論形成に良く役割であったと思います。

●昨年初めて参加して都市計画は図面上の計画が70年間続けられていることが不思議でした。そこに住む人のことを考えるのではなく、まず道路を通し、再開発に追い込む方向をさせないためにも地域のつながり」が大切だと思いました。とてもよくわかりました。

●岩見講師の講演内容は日本が直面している高齢化、少子化の流れの中で重大な指摘がありました。いまのところ、東京は人口が増大していますが、長い面で考えると再開発と地域のコミュニケーションをどう考えるべきか、行政、とくに都に各種問題点を指摘すべきと感じました。

●色々な切り口から再開発計画の問題点を指摘され大変勉強になりました。「人口の減少、老齢化」と「開発構想」がどうマッチするのか、数字をあげてきちんと説明するように今後とも東京都を追及するようにお願いします。

●“52号線(道路)と再開発は一体”というのはよくわかっているつもりでしたが、改めて講演を伺い「経堂駅周辺再開発」の危険性がよくわかりました。

●岩見先生のお話はたいへん論理的に分かりやすかったです。

(写真)7月31日、区に集会決議を届ける

集会決議

住民を追い出し、住環境破壊・町こわしを進める大型道路・都道補助52号線の“整備”に公共性はなく、私たち住民は合意できません。

この52号線“整備”の理由とされる、「交通の円滑化」「延焼遮断帯の形成」「良好な都市空間の創出」「安全性・防災力の向上」などは、すべて後付けであることが明らかになっています。むしろ、震災時も、平常時も危険性を増大させる大型道路は不要です。また、これに交差する“ネットワーク”の計画路線も、すべて見直しが必要です。

52号線“整備”を柱にした“高度経済成長期”時代と同じ「再開発計画」は、少子高齢化時代の住民要望に合わないばかりか、住民が主役の「街づくり」や、「防災」に真っ向から反するものです。私達住民は、大型道路建設を中止し、計画の見直しを求めます。

私達住民は、都と区に対し、住民合意のない不要不急の道路と再開発に税金を浪費することをやめ、明日にも迫っているといわれる、首都直下地震に対する緊急対策を最優先にすることを要請します。それは、政府の「首都直下地震緊急対策推進基本計画」(2015.3.31閣議決定)にも明記されている、住宅耐震化・出火防止・初期消火力向上対策です。

「阪神淡路大震災の神戸市長田区の事例」でも、延焼を止めたのは道路幅員ではなく、「消火活動」や、緑地、公園、崖線などの「水と緑」を大事にした街づくりです。東日本大震災では地域のコミュニティの大切さを教えられました。大型道路にこだわらない、真の防災力向上の施策なら、私達住民は合意でき、協力できます。

以上、本集会は決議します。

2018年7月22日
経堂などの再開発と52号線の問題点を考える講演&住民交流会参加者一同
都道52号線(環境破壊)に反対する会

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