都道52号線

都道52号線

東京都と世田谷区は、昭和21 年決定の環七若林陸橋から環八千歳船橋を結ぶ幅員20 ㍍道路、補助52 号線の事業化を進めています。住宅や商店が並ぶ成熟した町を横断する大型道路が本当に必要なのでしょうか。

52号線の進行状況

●昭和21年4月25日(起点・目黒区若葉台・終点・成城7丁目、延長9.030㎞、幅員20㍍)に都市計画決定。
●渋谷区若葉台4丁目~環七若林陸橋の区間(3.13㎞)は現淡島通りとして供用(幅員15㍍)。
●環七若林~成城までは平成28年「道路ネットワーク検証」で必要性は検証済みとしている。

  1.  環七若林~経堂本町通り128号線までの区間(1.6㎞)は、平成28年に特定整備路線で事業認可、現在土地取得など整備が進行しています。
  2.  128号線~環八船橋までの区間(延長2.3㎞)について平成28年に優先整備路線選定、10年間で整備予定。しかし現在まったく進んでいません。
  3.  環八~成城の未着手区間(延長2.0㎞)、平成28年よりあり方の検証開始し、平成31年末までに方向を決めることになりました。
  4. 平成28年に成城217号線から西の成城4丁目までの550㍍の廃止を決定しました。

都道52号線ができるとどうなるの?

交通量の増大で交通事故の危険が増す

警視庁交通マップによると区内の交通事故は幹線道路や、その交差点などで多発しています。52号線計画の沿道は住宅密集地で、住民の生活に使う道路があるだけで、交通事故の少ない地域です。

環七から環八までの20㍍道路ができると、地域住民の生活に関係ない大型車や通り抜けの車の往来が増えて、交通事故を呼び込むことが懸念されています。

沿線は学校 保育園(若小、若中、世田中、世田小、圓光幼稚園、国士舘高校・大学、農大高校・大学、和光学園、鴎友学園など)が多数あり通学時の安全への影響は深刻です。

環境が悪くなる

大型車などの車が増えると、騒音・振動・大気汚染が拡大する。沿線には45㍍の高層ビル建築が可能となり、日照権やプライバシー問題などで住環境の悪化、交通事故拡大が懸念されます。道路建設により、経堂、船橋の児童公園がなくなります。

大型道路が地域を貫くことで、小田急線各駅を中心に伸びる商店街が分断され、人の往来も阻まれることで、暮らしにくい街になる懸念があります。

新たな巨大道路は無駄遣いでは?

人口と車が減少する時代が到来するなかで、減少が見込まれるのに交通の円滑化のために道路をつくるとは、理由にはなりません。巨費を投じて大型道路つくることは無駄使いです。

財務省は、我が国が厳しい財政事情にあり、将来の人口減に対応して社会資本整備の在り方を不断に見直すことを求める答申をだしています。現に見直しをして、建設を中止する道路計画がでています。東京都だけが、見直しに消極的なのです。

(PDF)リーフレット・住宅密集地を横断する幅員20㍍の大型道路が必要でしょうか


計画決定の法的瑕疵は明白
憲法と都市計画法に反する

52号線の計画決定は71年前(昭和21年4月25日)の復興院総裁告示

 旧都市計画法3条では、都市計画決定は主務大臣が決定し内閣の認可を受けること、さらに執行事業について、関係図書の縦覧が出来るように定めています。
 しかし決定権限がない戦災復興院総裁による決定であり、決定時の原図や測量地図も存在せず、住民の閲覧が不可能です。これは明らかに旧都市計画法に違反しています。
 しかも当時、幣原内閣は昭和21年4月22日総辞職しており、内閣自体が存在しないため機能できず、主務大臣による決定も内閣の認可も不可能でした。裁判では国も都も違法性を認めています。1968年都市計画法改正後も計画の見直しはしていません。

都は住民の声を聞き、納得いく説明責任を果たすべき

 71年前の都市計画の目的は戦災復興でした。その決定時と今日とでは地域情勢が大きく変わっています。住宅と商店が並ぶ閑静な町の現状と住民の意向を無視し、計画を強行すれば家屋600軒、住民数千人の立ち退きが強いられます。
 52号線の既供用区間(淡島通り)は幅員15㍍なのに、新たな区間の若林から成城の住宅密集地はなぜ20㍍なのか、居住環境はどうなるのかなどの住民への説明責任は果たされていません。

地図
これから建設しようとしている、都道52号線の周辺地図